田中さんとのトレーニングを始めて、初優勝、初シリーズチャンピオンを獲得できました!
勝木 崇文 様


念願のシリーズチャンピオン獲得!
レース出場経験等
- 鈴鹿クラブマン スーパーFJ
- Vitzレース 関西シリーズ
- 86/BRZレース エキスパート
- GR86/BRZ CUP クラブマン
- スーパー耐久 ST-5 / ST-4
- MEC120 v.Granz AM
2017年 田中との出会い
Vitzレースに参戦していた頃、カンジ・レーシングシミュレータージムの前身のお店で、初めて田中さんに指導していただきました。
当時お世話になっていた方から紹介していただいたのがきっかけで、レーシングシミュレーターに乗ること自体もこの時が初めてでした。
シミュレーターでドライビングを修正して、それを実際のレースで試してみる。最初はそんな感じでした。
この時に教えてもらったのは、クリップまでのハンドルの切り込み方やアクセルの踏み方でした。特に指摘されたのが、自分は操作が遅れているということです。
自分ではコーナー進入のことばかり考えていて、ステアリングを切り始めた時にはもう、いわゆる「突っ込みすぎ」の状態になっていました。その先の立ち上がりまで考えて運転できていなかったんです。
教えてもらった内容は、すぐその後のレースで試してみました。
実際に効果は感じられたのですが、そのレースウィークでは自分自身に焦りもあり、ウエットコンディションでクラッシュしてしまいました。
そのクラッシュで修理費などもかかり、資金的にかなり厳しくなってしまいました。その後レースに出られるかどうかも分からないような状況で、シミュレーターのトレーニングまで続ける余裕はなく、一度ここでトレーニングをやめることになりました。
2018年~2021年 表彰台止まり
なんとかレース参戦を続けることはできて、この4年間はVitzレース、86レースに参戦していました。
ただ、一度も勝てませんでした。
自分のドライビングの感覚もそうですし、マシンセッティングをどういう方向に持っていけばいいのかも曖昧で、とにかく何をどうすればいいのか分からない状態でした。
幸いスポンサーの皆様にサポートしていただき、練習走行やレース参戦を続けることはできていました。
なので、とにかく走るしかないと思っていました。練習回数を増やして、必死にベストタイムを狙う毎日でした。
練習をたくさんしてデータも取っていたので、フリー走行などでたまにトップタイムを出せることもありました。
「今回はいける」と思って予選に臨むのですが、肝心のアタックでミスをしたり、クラッシュしたり。
なぜ自分がそういうミスをしてしまうのか、自分でも分かりませんでした。
オンボードやロガーを何度見返しても、頭では理解できないというか、答えが出ないままでした。この頃は本当に苦しかったです。
そんな状態のまま4年が過ぎようとしていました。
年齢のことを考えても、翌年に結果を出せるかどうかで、この先レースを続けていけるかが変わると思っていました。
2022年 田中との再会・自身の変化
2022年になり、カンジ・レーシングシミュレータージムで本格的に田中さんのレッスンを受けることにしました。
最低でも毎週レッスンに来る、という約束で再スタートしました。
まず驚いたのが、2017年に乗った時とは比べものにならないくらいシミュレーターが進化していたことです。
変にシミュレーターだからと意識することなく、感覚的というか、かなり直感的に運転することができました。
最初に自分の操作を見てもらった時に言われたのが、「少しオーバーステアを感じ取ったときに、ステアリングの切り込み方が甘くて、リアタイヤのスリップアングルを使えていない」ということでした。
それが自分のドライビングを改善する上でかなり根本的な部分だという説明を受けました。言われてみれば、自分でも思い当たるところがありました。
もう一つかなり指摘されたのが、コミュニケーションの部分です。
田中さんから車の状態について聞かれても、自分は答えられないことが何度もありました。
これは実際のレースでも経験があって、車のことを聞かれても「どう言えばいいのか分からない」ということが過去に何度もありました。
途中から一度車両を変更して、自分が乗ったことのない車でドライビングを徹底的に修正しました。
セッティングも強制的に変えられて、それまでとは全然性格の違うセットで走ることもありました。これはかなり新鮮でしたし、勉強になりました。
マシンセットについても教えてもらいました。
何を変えたら車がどう変わるのか。その変化がドライビングにどう影響するのか。その状態をどう使って走ればいいのか。
こういうことは、ただ実車で走っているだけではなかなか勉強できない内容だと思います。
メカニックさんやエンジニアさんとのコミュニケーションについても、車の挙動をどう説明するのか、セットアップをどちらの方向に進めたいのか、それをどう伝えるのか。田中さんと話をしながら、基礎からかなり叩き直してもらいました。
レッスンを受ければ受けるほど、今まで自分がマシンセットやドライビングの修正を全然できていなかったことにも気付かされました。
何年もレースをやってきたのに、田中さんの言っていることが分からないことも普通にありました。
ただ、分からないままにはせず、自分が理解できるところまで説明してもらえました。
実車のデータを見てもらえたことも、かなり大きかったです。
実車のオンボードやロガーを田中さんに見てもらうと、ドライビングの悪いところだけではなく、自分が何を考えて運転しているのかや、マシンセットの改善点までかなり早い段階で見抜かれます。
なぜ分かるのか自分にはよく分からないのですが、1つのコーナーを見ただけで「ここ」と指摘されることもありました。
その対策をシミュレーター側にも反映してもらえるので、実車で出た課題を持ち帰って、すぐシミュレーターでそこを重点的に練習できました。
2022年は車両がGR86に変わった年でもあり、どのチームもデータがほとんどないところからのスタートでした。
そういう状況だったので、「どんな車でも乗れること」と「自分でマシンを改善していけること」は絶対に必要だと感じていました。
実際にシリーズが始まってからは、現地でドライビングに問題があっても、その場ですぐ修正できるようになりました。
その分、限られた実走行の時間をデータ取りやセットアップに使えるようになったのは、自分の中ではかなり大きなアドバンテージでした。
実車とシミュレーターに少し違いが出た時も、すぐに修正して実車のデータを反映してもらえました。これもかなり心強かったです。
自分の場合、レースに使える予算には限りがありましたし、遠征になると現地で十分に実走行できないこともありました。
その中で、現地に行く前にシミュレーターである程度先のことが分かっているというのは、間違いなく大きな武器になりました。
気が付けば2022年はシリーズ2勝を挙げて、念願だったシリーズチャンピオンになることができました。
田中さんの力を借りていなければ、ここまで来ることはできなかったと思っています。
これからも鍛えてください。よろしくお願いします!


